ひるがの高原のタンポポ (2011年5月29日)
初夏の頃、ひるがの高原では、伸び始めた牧草の中にたくさんのタンポポが咲いているのが見られます。このタンポポは、ヨーロッパが原産の外来種のセイヨウタンポポです。一方、東海地方には、日本産のタンポポとして、ヒロハタンポポという種類があるのですが、これまで、ひるがの高原では見たことがありませんでした。それが、今年の5月の中ごろに郡上八幡で、セイヨウタンポポとヒロハタンポポが一緒に生えている場所を見つけました。これが郡上市内で始めて日本産タンポポを見つけた時だったのですが、それから約1週間後にひるがの高原でも、ヒロハタンポポを発見しました。それから数日後にひるがの高原の別の場所でも1株見つけました。これまでひるがの高原にはセイヨウタンポポしかないと思い込んでいたから見つけられなかったのかもしれません。
区別のポイントは総苞が反る(セイヨウタンポポ)か反らない(ヒロハタンポポ)ですが、同じ場所で生えているもの同士で比較すると、セイヨウタンポポの方がヒロハタンポポよりも葉の切れ込みが深く、頭花が大きいので、すぐに見分けが付きます。
園内には、他にシロバナタンポポがありますが、園外ではまだ見たことがありません。
2011年5月29日 10:38 AM