エゴノキ (2013年6月20日)
昨日の大雨で大方散ってしまったかもしれないですが、今年はエゴノキの花がたくさん見られました。エゴノキの花は、5枚の花びらがその根元でくっついているので、散るときは花ごと下に落ちてしまいます。今日はあちこちで白い花がぼたぼたと落ちていることでしょう。
エゴノキという名は、果皮が「えごい(えぐい)」からということです。他にも別名があり、その一つに「ろくろぎ」というものがあります。以前から、どうしてそういう名なのか疑問に思っていましたが、和傘の骨を留める軸の部品のことを「ろくろ」といい、その材料がエゴノキだということを知りました。つまり、「ろくろ」の材料になるから「ろくろぎ」です。(その後、さらに調べてみると、ろくろで作ったもの全般を「ろくろ細工」もしくは単に「ろくろ」ということもあるようです。)ちなみに、岐阜市は和傘の日本有数の産地だそうで、和傘の部品「ろくろ」を作る人も日本全国で岐阜市内にただ一人いるだけようです。もうひとつの別名に「ちしゃのき」というのがあります。図鑑で調べると、ムラサキ科の高木にチシャノキという標準和名の種類がありますが、中部地方には自生しないようです。
2013年6月20日 10:56 AM
タグ:エゴノキ