自然観察(ゴールデンウィーク最終日) (2014年5月7日)
ゴールデンウィークも終わりました。ひるがの高原では桜が散り始めています。お天気が回復したので、ゴールデンウィーク最終日、ひるがの高原からお隣の高山市荘川町野々俣まで散策してみました。
ひるがの高原周辺では見られない自生のカタクリです。
カタクリの群落の中には今年発芽した実生もありました。葉っぱとは似ても似つかないですが、これでも光合成を行い養分を地下に貯め、小さな球根ができるそうです。
カタクリの群落のすぐ横にスミレサイシンがありました。ひるがの高原ではまだ見たことがありません。落ち葉をどけると太い根茎が見えます。他には、キクザキイチゲも数輪咲いていました。
すぐ近くに、タチツボスミレとオオタチツボスミレもありました。スミレの仲間を区別するには、花を前からだけでなく横から撮影して距の色や形、托葉の形などを見ます。
小川が流れていて、オオバタネツケバナがありました。他には、出てきたばかりのハンゴンソウもありました。どちらも山菜として利用できます。
シロモジがたくさん咲いていました。
初めて見たミヤマチョウジザクラです。飛騨地方を中心に岐阜県とその周辺県にしか分布しない桜だそうです。残念ながら花は終わっていました。
小さな蝶が目の前に草に止まりました。自宅に帰ってから調べるとシジミチョウの仲間のコツバメでした。ギフチョウと同じく1年のほとんどを蛹ですごし、成虫は春先のこの時期にしか見られない蝶だそうです。羽を縦に閉じて止まるので表側は撮影できなかったのですが、図鑑で見ると表側も大変地味です。地味でも、ギフチョウと同じスプリングエフェメラルです。幼虫の食草は、アセビ、ヤマツツジ、ガマズミ、ボケ、ユキヤナギ、アカショウマとなっています。付近に、ミヤマガマズミがありました。幼虫は葉じゃなくて、つぼみや芽を食べるようです。
ミズバショウは、ひるがの高原スキー場が見頃をむかえています。あやめ沢湿原は、葉っぱが大きくなってきました。
あやめ沢湿原から自宅までは、徒歩で5分ぐらいです。帰り道の途中で、シラカバの花が咲いているのを見つけました。ヤマナシの花も咲いていました。
道端には、ミヤマキケマン、タチツボスミレ、セイヨウタンポポが咲いていました。
2014年5月7日 1:09 AM
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