モウセンゴケ (2012年7月10日)
湿原内の木道沿いには、ところどころにモウセンゴケが生えています。モウセンゴケは食虫植物として有名ですが、虫だけを食べて生きているわけではなく、他の植物と同じように、根から水分と栄養分を吸収し、昼間は日光を受け、葉から二酸化炭素を吸収し光合成を行っています。虫を食べるといっても口があるわけではなく、葉っぱに赤色の毛が生えており、この毛の先にねばねばした液体がつき、ここに虫がつくと引っ付いて離れられなくなります。そのうちに、葉っぱがとらわれた虫を包み込むように閉じ、消化液を出して溶かして吸収してしまうということです。
名前の「もうせん」というのは漢字で書くと「毛氈」、つまり敷物のことです。他の草があまり生えないような場所に、一面を赤い毛氈のように覆うので、「もうせんごけ」という名が付きました。花は直径が1cmぐらいの白い花です。今の時期は、花のつく茎が伸び始めてきたところです。花茎の先端がゼンマイのように丸まっているのがかわいらしいです。
2012年7月10日 2:13 PM
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