エンコウソウは、リュウキンカの変種とされている植物です。リュウキンカと同じく、湿地や水辺に生えます。ひるがの湿原植物園や分水嶺公園に植えられて増えていますが、ひるがの高原周辺での自生地は不明です。リュウキンカよりも、花期は少し遅いです。エンコウソウという聞きなれない名前の由来については、猿猴(えんこう)というテナガザルに似た伝説の生き物がいて、長い花茎を長い手に見立てたという説明をどこかで読んだ記憶があるのですが、図鑑では猿喉草つまり猿の喉(のど)となっています。一方、リュウキンカは立金花と漢字で書きますが、花茎が立ち花の色が黄金色であることから来ています。リュウキンカもその変種のエンコウソウも花弁のように見えるのは、実はがく片だということで、花弁はないそうです。
リュウキンカ。エンコウソウより花茎は短く立ち上がる。
エンコウソウ。リュウキンカの変種。リュウキンカよりも太くて長く,横に這う花茎が特徴。
2017年5月18日 11:46 PM
タグ:エンコウソウ, リュウキンカ
もう花の時期はほぼ終わってしまいましたが、リュウキンカの仲間であるエンコウソウは、漢字で書くと、「猿猴草」で、「猿」はもちろん「猴」も漢和辞典で調べると「サル」という意味です。先日、園内を案内していたときに、「なぜ、猿なのですか」という質問がありましたが、そのときはなぜだったかうまく答えられませんでした。後で調べてみると、花の付いている茎(花茎)が、同属のリュウキンカが短く立ち上がるのに対して、エンコウソウでは、横に長く這い、それを「テナガザル(猿猴)の腕」に見たてたということらしいですが、テナガザルの腕を連想するとは意外な気がします。
エンコウソウ(2009/5/23 ひるがの湿原植物園)
リュウキンカ(2007/5/4)
2013年6月20日 11:19 PM
タグ:エンコウソウ, リュウキンカ
植物園では、ミズバショウ池のリュウキンカが見頃となっています。湿原の中にはショウジョウバカマの花と、少し綿毛が伸びたワタスゲが見られます。
サナエトンボの仲間が5/10に今年初めて園内で見られました。ミズバショウ池では、シュレーゲルアオガエルの声が聞こえてきます。
カタクリ(2013/5/10 ひるがの湿原植物園)
フクジュソウ(2013/5/10 ひるがの湿原植物園)
ユキグニミツバツツジ(2013/5/10 ひるがの湿原植物園)
ミズバショウ(2013/5/10 ひるがの湿原植物園)
ミチノクエンゴサク(2013/5/10 ひるがの湿原植物園)
オオタチツボスミレ(2013/5/10 ひるがの湿原植物園)
ゼンマイ(2013/5/10 ひるがの湿原植物園)
リュウキンカ(2013/5/10 ひるがの湿原植物園)
タベサナエ?(2013/5/10 ひるがの湿原植物園)
2013年5月10日 8:22 AM
タグ:オオタチツボスミレ, カタクリ, サナエトンボ, シュレーゲルアオガエル, ショウジョウバカマ, ゼンマイ, フクジュソウ, ミズバショウ, ミチノクエンゴサク, ユキグニミツバツツジ, リュウキンカ, ワタスゲ