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マヒワ

前回(1/30)のブログのマヒワです。昨日は、マヒワの群れはお隣の荘川町との境の杉林にいました。今日も、また、別の場所で黄色い鳥がいると思ったら、カワラヒワでした。カワラヒワは群れではなく2羽でした。

マヒワ

マヒワ


マヒワの群れ

マヒワの群れ

冬鳥

今朝、自宅から外へ出ると、騒々しい鳴き声が聞こえてきます。1月に入ってから、ひるがの高原のいろいろな場所の林で時折聞く声でしたが、あいにく双眼鏡を持ち合わせていなかったりしてなかなか正体が分かりませんでした。いつも、10羽以上の群れで行動しているみたいですが、1カ所に30分ぐらいしか滞在しないようで、双眼鏡を取りに行って戻ってくるともういなかったりで、声もあまりなじみが鳴く、数年前に大群で来ていたアトリとも違うようでした。大きさは、スズメよりも小さい感じです。それで、今朝の話に戻りますが、鳥がいたのは、自宅の目の前のコナラの林で、まず、鳴き声と肉眼とでヤマガラとコゲラがいることに気が付きました。カラの混群かと思いましたが、梢の方には小さい鳥が10羽ぐらいいる感じです。カラの混群は、ひるがの周辺だと、通常、ヤマガラ、コガラ、ヒガラにエナガやコゲラが混ざるのですが、それにしては群れが大きいし、たくさん聞こえてくる声がカラ類やエナガの地鳴きじゃないので、部屋に戻って望遠レンズを付けたカメラを持ってきて撮影して拡大してみると、なんだか全体に黄色っぽい鳥が写っています。逆光だったので色がはっきりとわからかったのですが、プラス補正して見ると、きれいな黄色でした。黄色の鳥は、ひるがのでは冬だとカワラヒワぐらいしか見ません。でも、声がぜんぜん違うし、カワラヒワはそんなに群れないので、ちょっと考えて、マヒワじゃないかと思いつきました。マヒワは、何年か前に、ひるがのに来た友人がマヒワがいたよと撮影した写真と一緒に教えてくれたのですが、それから、ぜんぜん見る機会がなくて、いつか、見たいと思っていたのでした。今度は双眼鏡で数を数えてみると、23か24羽ぐらいいました。ヤマガラとコゲラはたまたま一緒になったのかもしれません。今年は、1月に入ってから雪が少ないせいか、いつもより、鳥の声をよく聞きます。天気がいい日や暖かい日には、ヤマガラのさえずりも聞こえてきます。

メボソムシクイ

今朝、ミズバショウ池でシュレーゲルアオガエルが騒々しく鳴いている中、植物園の隣の林から、ちょっとゆっくりめのペースで「チョチョリ、チョチョリ、チョチョリ」という小さな鳴き声が聞こえてきました。鳴き声と鳴き声の間隔が長くて、もう鳴き止んだからと立ち去ろうとするたびに背中から聞こえてきます。どこかで聞いたことがあるような声だけど、思い出せないが、以前、長良川の源流碑へ向かう途中の林道で、たかすスノーパークの方から聞こえてきた鳥の声に似ていると思いました。でも、そのときはもっと速いテンポでチョリチョリチョリという感じでした。その鳥の名は、図鑑を見て思い出しました、メボソムシクイ。ちょっと聞きなれた声と違うけど、鳴き方に何通りかのパターンがあるのだろうと勝手に納得しています。メボソムシクイというと、高山の鳥ですが、この時期だけなのか、ひるがの高原ぐらいの標高(約900m)にもいるようです。

ホトトギス初鳴き

お昼過ぎに、ホトトギスの声を聞きました。今年、ひるがの高原で初めて聞きました。

カッコウ初鳴き

今朝、カッコウの声が聞こえてきました。最近、気温が急に上がったためでしょうか、例年よりも3日ほど早いです。

ひるがの高原の自然情報

今年は4月以降4回ほど降雪があり、寒い日が多いです。4月26日にも早朝に雪が降っていました。

★植物の情報
湿原
ミズバショウ:ひるがの高原スキー場の湿原を除いて、見頃となっています。例年より、花は少ないように感じます。
ザゼンソウ:あやめ沢湿原の入口やひるがの高原スキー場では、今が見頃です。
イヌコリヤナギ:湿原の周辺に生えるヤナギの仲間の低木です。
コブシ:湿原の周囲に生える落葉高木。今年は花付きが良かったのですが、霜にやられて花が汚くなってしまいました。

国道沿い
ソメイヨシノやエドヒガンは4月28日頃から咲き始めています。オオヤマザクラは、それより数日早いようです。国道156号線を名古屋方面から登ってくる途中、駒ヶ滝や夫婦滝の周辺で山肌に咲いている桜は、オオヤマザクラです。
夫婦滝のトウゴクミツバツツジはまだ咲いていないようです。


シロモジ:シロモジは丘陵地の雑木林の林縁や林床に生える落葉低木です。ひるがの高原スキー場周辺の雑木林で黄色い花が目立ちます。
タムシバ:コブシと良く似た花をつける落葉低木~小高木。国道156号沿いのものは終わっています。大日ヶ岳山麓の標高900m以上で見頃になっています。

★野鳥の情報
寒い日が多いせいか、まだ夏鳥はあまり見かけません。今年は、早朝の調査をしていないのでそのせいかもしれません。
コムクドリ:最近、湿原周辺などでよく見かけます。
オオジシギ:朝晩に、ディスプレイフライトの音が聞こえます。
カシラダカ:冬鳥なのでそろそろわたっていく時期です。今のところ、4月25日に見たのが最後です。

ひるがの高原の自然情報

先週から今週にかけて寒い日が多いです。朝は氷点下まで冷え込みます。
ミズバショウ 今のところ、例年より花は少なめです。あやめ沢湿原周辺で5分~8分咲きです。
桜 高鷲町大鷲地区では満開です。高鷲町内国道156号線西洞地内でソメイヨシノの開花前線は停滞しています。
コブシ、タムシバ 今年はどちらも咲き年のようですが、ひるがの高原では残念なことに霜で痛んだ花が多いです。

オオジシギ(4/13 ひるがので初認) 4月17日夜9時ごろ、あやめ沢周辺で2羽のディスプレイフライトを確認しました。植物園の池や天然記念物指定地Bでもみかけます。
キビタキ(4/18 ひるがので初認) あやめ沢付近の雑木林でさえずりを聞きました。オオルリとまぎらわしいさえずりでした。
クロツグミ(4/22 ひるがので初認)湿原周辺の雑木林などで、夕方5時以降、さえずりが聞こえてきます。
コムクドリ?(4/22 ひるがので初認)さえずり、姿を確認しました。遠かったので自信が無いです。
フクロウ(4/19 ひるがの)昨年、10月にあやめ沢付近の雑木林で声を聞いて以来、同じ場所で久しぶりに声を聞きました。

鷲ヶ岳の別荘地では、オオルリ、ヤブサメ、センダイムシクイのさえずりが聞こえました(4/18 鷲ヶ岳で初認)。

キビタキ

今朝8時ごろ、ひるがの高原スキー場近くの雑木林で、キビタキのさえずりを聞きました。

オオジシギのディスプレイフライト

昨晩、9時半ごろ、あやめ沢湿原周辺で2羽のオオジシギのディスプレイフライトを確認しました。

モズ

今年はウグイスは来ているけど、まだ、モズはひるがのまで上って来ないなあと思いながら園内を歩いていると、近くからキチキチキチというどこかで聞いた声が。声の主を探すと植物園の裏手にある電線に止まっているモズでした。モズは、ふつう秋になると高鳴きと呼ばれる鳴き声で縄張りを宣言し、そのまま春まで縄張りを維持します。でも、ひるがの高原は、冬は雪が多くえさが採れないので、雪のない低地の方まで下っていくようです。そして、春になると戻ってきます。4月下旬になると、毎朝、オスの求愛の声が聞こえてきます。

あやめ沢湿原のモズのつがい

あやめ沢湿原のモズのつがい(昨年の4月29日に撮影)

ところで、昨日、見たオオジシギは今日もミズバショウ池にいました。近づくと慌てて低く飛んでいきました。湿原の中を歩いていると、数メートル先の水路の方からまた飛び立って、植物園横の藪の中に逃げ込みました。二回も遭遇したけど、今日も写真は撮れませんでした。

オオジシギ(たぶん)やってきました。

今朝も雪がうっすらと積もっていた開園前の園内でミズバショウ池に近づいたところ、「ゲッ」という鳴き声とともに突然1羽の鳥が飛び立ちました。あまりに咄嗟だったので、写真を撮る間も双眼鏡を覗く間もありませんでしたが、肉眼でも特徴的なくちばしや全体のシルエットははっきりと確認できました。ひるがの高原での、今年、最初のジシギ類の確認です。おそらく、オオジシギです。ディスプレイフライトはまだ確認できていません。
オオジシギは、日本列島付近で見られるジシギ類4種(オオジシギ、チュウジシギ、ハリオシギ、タシギ)の中では唯一日本で繁殖を行います。日本にはオーストラリア東岸地域から4月ごろ渡って来て、秋には帰って行く鳥(夏鳥)です。本州の中部地方以北から北海道で繁殖するとされています。ひるがの高原は、近年、岐阜県下では唯一の繁殖が確認されている場所です。牧草地のような草原、湿原と湿原周囲の低木林が広がっていることが繁殖地として適しているのだと考えられます。縄張りは、ひるがの高原から板橋地区(ひるがの高原スキー場の東側に広がる地区)や上野高原(牧歌の里やひるがの高原サービスエリアがある地区)の範囲に、6~7個所程度あると考えられています。例年4月下旬~7月上旬に、縄張りの周辺で特徴的なディスプレイフライトを行います。
ところで、今ごろの時期は、冬鳥と夏鳥の入れ替わりの時期で、今朝も渡り前のカシラダカのさえずりやジョウビタキの声が聞かれたり、北帰行途中で立ち寄ったと思われるマガモの姿が植物園の池で見られたりしました。

電柱に止まるオオジシギ

電柱に止まるオオジシギ(昨年の7月10日に撮影)

オオジシギ

電柱に止まるオオジシギ

電柱に止まるオオジシギ

一昨日の夕方、電柱の上で鳴いていたオオジシギを撮影しました。最近、朝方と夕方によく声を聞きます。毎年、梅雨が明けるころには、いつの間にか姿を見なくなります。

オオジシギは、4月頃、オーストラリアの東海岸あたりから本州中部地方以北、北海道へ渡ってくる渡り鳥です。ひるがの高原およびその周辺は、岐阜県下では、おそらく唯一の繁殖地で、ほぼ毎年、ひるがの高原内で5箇所、板橋で1箇所、上野で1箇所の計7箇所のなわばりが確認されています。ひるがの湿原植物園周辺もなわばりの一つです。残念ながらどのなわばりも、ほとんどが私有地であり、将来にわたって維持されていく見通しはまだ立っていません。岐阜県のレッドデータ(絶滅のおそれのある種のリスト)にも、絶滅危惧Ⅱ類として掲載されています。

お問い合わせはこちらへ
岐阜県郡上市高鷲町/高鷲観光協会
TEL 0575-73-2241(開園中)0575-72-5000(冬 季)
開園時間:午前9時~午後4時半
開園期間:4月下旬~10月上旬(定休日無)※変更の場合あり