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ホトトギスもやってきました。

昨日の夕方、植物園で開花状況を調べていたところ、遠くからホトトギスの声が聞こえてきました。19日のカッコウからちょうど1週間後でした。

ノジコとアオジ

ひるがの高原には姿やさえずりが互いに良く似たアオジとノジコがいます。さえずっている場所も似ていますが、ひるがの高原ではアオジは湿原の周辺の木がまばらに生えている場所の少し高い木の頂き、ノジコは谷沿いの林の縁の木の枝に止まってさえずっていることが多いです。たまに同じ場所で違う日に行くとアオジとノジコが入れ替わっているときもあります。アオジは4月から、ノジコは5月に入ってからさえずりが聞こえてきます。

ノジコ

ノジコ

カッコウ初鳴き

今日、朝の散歩中にカッコウの鳴き声を聞きました。今年のひるがの高原での初鳴きです。

コサメビタキ

昨日の朝、カメラに望遠レンズを林道を歩いていたら、聞いたことがない声がして見慣れない鳥が目の前の小枝に止まったので、撮影したものです。後で図鑑で調べてコサメビタキだと分かりました。

コサメビタキ

コサメビタキ

ハイイヌツゲの看板

ハイイヌツゲの看板

ハイイヌツゲの看板


今年から設置したハイイヌツゲの看板です。
ひるがの湿原植物園は、春先は湿原の中のほとんどがハイイヌツゲで覆われており、花はショウジョウバカマが点々とあるぐらいです。その他の時期もハイイヌツゲの中に湿原植物が点在していることが多く、以前は邪魔者として全て刈る方針でした。しかし、刈った場所のミズゴケが枯れたりして、現状の水分条件でむやみにハイイヌツゲを刈ると陽射しで湿原が乾燥し、湿原にとっては、かえってよくない場合があるようです。また、ハイイヌツゲの実は鳥たちのえさになっており、春先のえさの少ない時期にツグミ、ヒヨドリ、キレンジャク、ヒレンジャクなどが実を食べていることが分かっています。それから、ハイイヌツゲやイヌコリヤナギなどの湿原周辺に広がる低木の林はオオジシギやホオアカなど岐阜県内では繁殖地が限られている渡り鳥の繁殖の場にもなっています。また、ハイイヌツゲを大規模に刈るようになってからは、以前園内の池の周囲でよく見られたモリアオガエルの卵がまったくみられなくなってしまいました。ここ数年のひるがの高原の大日ヶ岳山麓側での林の減少などもあり、園内のハイイヌツゲを刈ったためだけではないかもしれませんが、池の周辺近くまで続いていた低木の林がなくなったことが原因だとの指摘もあります。ということで、今はハイイヌツゲは木道の周辺や水路の周辺のみを刈るようにしています。

お客様にも、中に入ったけど何もなかったとかさんざん言われますが、自然に近い状態の湿原ということで、ご理解をお願いいたします。

あやめ沢湿原のモズ

あやめ沢湿原のモズのつがい

あやめ沢湿原のモズのつがい


先週、早朝のあやめ沢湿原は、モズのオスたちの求愛でとても騒々しかったです。この写真を撮った前日も同じモズたちなのかどうかは分からないですが、オスがメスに向かって、尾羽を振りながら、早口でまくし立てるようにさえずっていました。普段のモズの鳴き声とは違って、他の小鳥のさえずりを真似してみたり、とても複雑な節回しで10分以上さえずっていましたが、懸命なオスに対してメスはじっと横にいるだけでそのうち別の枝に飛んでいってしまいました。写真を見る限り、このオス(右)はメスに受け入れられたようです。

オオルリ

さえずりが美しく日本三鳴鳥になっているオオルリです。姿も美しいです。
ひるがの周辺の渓流沿いの林の木の高い場所の枝でさえずっています。

オオルリ

オオルリ

ホトトギスがやってきました。

カッコウに続いて、同じカッコウ科のホトトギスもやってきました。いつもならカッコウより少し遅れて1週間から10日ぐらい前に声を聞くのですが、季節はずれの台風と、例年よりかなり早い梅雨入りで、天候不順で外に出られず、今日が今年最初にひるがので声を聞いた日となりました。カッコウと同じく、ホトトギスも高いこずえの上で鳴くので、なかなか姿を見ることはありません。写真は、3年前に撮ったものですが、500mm以上の望遠でもこれがせいいっぱいです。

ホトトギス

ホトトギス 2008/5/27撮影

カッコウがやってきました。

今日は、久々の朝からの快晴です。毎年この時期になると南からカッコウが渡ってきます。ここ数年は毎年5月16日に初鳴きを聞いていました。今年は、15日前後が天気があまり良くなく、気温も低めで、カッコウの声も聞くことができませんでしたが、今朝、自宅の窓を開けると遠くのほうからカッコウの声が聞こえてきました。

カッコウは、ユーラシア大陸に広く分布する鳥で、冬季は、東南アジア、インド、アフリカ大陸の熱帯地方から南アフリカで越冬し、夏に北上し繁殖を行います。他の種類の鳥、例えば、オオヨシキリ、ホオジロ、モズなどの巣に卵を生みつけ、雛は産み付けられた巣の親鳥に育ててもらうという特異な生態をもちます。植物園でも、8月のはじめに、モズが仮親となっていると思われる事例を観察したことがあります。その際、巣立ったもうかなり大きなカッコウの幼鳥が動き回るのを、仮親のモズが追い掛け回していました。

カッコウの幼鳥

カッコウの幼鳥 2008.8.5撮影

コムクドリのさえずり

今朝、自宅近くの木の上で、いままであまり聞いたことがない長くて不規則な節回しでさえずる白っぽくてちょっと大きめの鳥を目撃しましたが、近づいたら逃げてしまいはっきりと確認できませんでした。夕方、事務所から出ると、今朝聞いた声が近くの別荘のカツラの樹から聞こえてきます。慌ててカメラを持ち出してその場所に行くと逃げて飛んでいってしまいました。あきらめて、事務所に戻ろうとすると、電線の上で一羽のオスのコムクドリがいました。そして、そこから数メートル離れた電線の上にはメスのコムクドリがいました、と思ったら、オスが例の複雑なさえずりをし始め、メスが横っ飛びにオスに近づいてくるではありませんか。最後には、さえずりを続けるオスのすぐそばに並んでいました。ムクドリのイメージが強かったので、コムクドリがこんなすばらしい歌い手だとは思いもよりませんでした。

コムクドリは、森林性のムクドリの仲間。渡り鳥で毎年4月の中旬~下旬に、本州中部以北に渡ってきて繁殖を行います。さえずりが聞かれたということは、ひるがの高原周辺でも繁殖を行っているのかもしれません。

コムクドリのつがい

コムクドリのつがい

お問い合わせはこちらへ
岐阜県郡上市高鷲町/高鷲観光協会
TEL 0575-73-2241(開園中)0575-72-5000(冬 季)
開園時間:午前9時~午後4時半
開園期間:4月下旬~10月上旬(定休日無)※変更の場合あり