管理者ブログ 2011年05月

コムクドリのさえずり (2011年5月15日)

今朝、自宅近くの木の上で、いままであまり聞いたことがない長くて不規則な節回しでさえずる白っぽくてちょっと大きめの鳥を目撃しましたが、近づいたら逃げてしまいはっきりと確認できませんでした。夕方、事務所から出ると、今朝聞いた声が近くの別荘のカツラの樹から聞こえてきます。慌ててカメラを持ち出してその場所に行くと逃げて飛んでいってしまいました。あきらめて、事務所に戻ろうとすると、電線の上で一羽のオスのコムクドリがいました。そして、そこから数メートル離れた電線の上にはメスのコムクドリがいました、と思ったら、オスが例の複雑なさえずりをし始め、メスが横っ飛びにオスに近づいてくるではありませんか。最後には、さえずりを続けるオスのすぐそばに並んでいました。ムクドリのイメージが強かったので、コムクドリがこんなすばらしい歌い手だとは思いもよりませんでした。

コムクドリは、森林性のムクドリの仲間。渡り鳥で毎年4月の中旬~下旬に、本州中部以北に渡ってきて繁殖を行います。さえずりが聞かれたということは、ひるがの高原周辺でも繁殖を行っているのかもしれません。

コムクドリのつがい

コムクドリのつがい

山中峠のミズバショウ自生地 (2011年5月14日)

山中峠は、庄川本流と長良川の支流吉田川の分水嶺となっており、ひるがの高原と同じく太平洋と日本海の分水嶺です。
山中峠のミズバショウ自生地は、ひるがの高原から東南東に直線距離で約12km離れた場所にあり、ひるがの高原よりわずかに緯度が低く、岐阜県で最南限のミズバショウ自生地です。ひるがの高原からは車で30~40分ぐらいで行くことができます。ひるがの高原より標高が高いので、見ごろは通常ひるがの高原より1週間ぐらい遅れます。

ミズバショウの時期にここを訪れるのは、約10年ぶりです。前回は残念ながら写真を撮っていなかったので、はっきりとは言えませんが、ミズバショウの数がかなり減っているような気がしました。湿地には、イネ科やカヤツリグサ科が繁茂し、その枯れ草の中にミズバショウが生えているという感じです。また、以前来たときは霧がかかっていて山間の人知れぬ湿地という雰囲気でしたが、今回は晴れて明るかったせいなのか、以前は無かった砕石を入れて整備された遊歩道や新しい木道のせいなのか、公園のような雰囲気でした。
ミズバショウは、葉や仏炎苞がかじられたようになっているものが多く目につきました。もしかすると食害により減少してしまったのかもしれません。それから、土嚢を積んで水をせき止めている箇所もあり、水量も減少しているのかもしれません。

遊歩道周辺では、ヒメイチゲ、コチャルメルソウ、ヒダボタンが咲いていました。

山中峠のミズバショウ

山中峠のミズバショウ

山中峠のミズバショウ

山中峠のミズバショウ

山中峠のミズバショウ

山中峠のミズバショウ

山中峠のミズバショウ自生地

山中峠のミズバショウ自生地

山中峠のミズバショウ自生地

山中峠のミズバショウ自生地

山中峠のヒメイチゲ

山中峠のヒメイチゲ

山中峠のコチャルメルソウ

山中峠のコチャルメルソウ

山中峠のヒダボタン

山中峠のヒダボタン

シオヤトンボ (2011年5月14日)

連休が明けて小動物や昆虫たちも見られるようになって来ました。池ではシュレーゲルアオガエル、モリアオガエル、ツチガエルの声も聞こえてきます。
ミズバショウ池のそばでは、今年初めてシオヤトンボをみました。羽化したばかりなのか、動きが鈍くて、20cmぐらいまで近づくことが出来ました。

シオヤトンボの雌

シオヤトンボの雌

シオヤトンボの雌

シオヤトンボの雌

白川村のミズバショウ (2011年5月8日)

今朝、早起きして、以前から一度見てみたかった白川村のミズバショウ自生地「大窪沼」に行ってきました。

5時半ごろ、ひるがの高原を発って、途中、道草したり道に迷ったりして7時少し前に到着しました。林道は舗装されていましたが、駐車スペースは林道脇のちょっと広くなっている場所で舗装もなく、数台しか止められそうにないです。壊れかけた看板がなければどこが入口か分からない感じです。そこから杉植林の中を沼まで下って行くのですが、木道の入口を探すまで雪の上を歩いていきました。
湿原に下りると、霧が出ていて薄暗く幻想的な雰囲気でした。周囲の山々からは、センダイムシクイ、トラツグミ、ツツドリの声が聞こえて来ます。

ひるがの高原のミズバショウよりも花は大きめですが、葉に黒い斑点が入るの同じでした。雨の後だったせいか、沼といっても流れはかなりあり小川という感じです。ミズバショウは浅い場所や、岸辺に群生しています。オオカサスゲの群落があると聞いていたのですが、木道上にも雪が残っておりまだ寒いせいか、草丈が短くてどれがそうなのかよく分かりませんでした。周囲は杉植林地で、林床には、常緑のコバノフユイチゴの葉がたくさんありました。

大窪沼ミズバショウ自生地

大窪沼ミズバショウ自生地

大窪沼ミズバショウ自生地

大窪沼ミズバショウ自生地

大窪沼ミズバショウ自生地

大窪沼ミズバショウ自生地

大窪沼ミズバショウ自生地

大窪沼ミズバショウ自生地

大窪沼ミズバショウ自生地

大窪沼ミズバショウ自生地

大窪沼のミズバショウ

大窪沼のミズバショウ

大窪沼周囲の杉林のコバノフユイチゴ

大窪沼周囲の杉林のコバノフユイチゴ

夫婦滝 (2011年5月8日)

ひるがの高原から南へ少し下った場所に長良川の本流の最上流の谷「かます谷」と、二すじに流れ落ちる滝「夫婦滝」があります。国道156号線沿いのポケットパークから、谷に沿って遊歩道が滝の前まで整備されています。
今年の春は例年より気温が低く、夫婦滝周辺でも5月連休過ぎには例年ならトウゴクミツバツツジやムラサキヤシオなどが見られるですが、いまだにタムシバが咲いており、オオヤマザクラ、エドヒガンが咲き始めたばかりです。周辺の高木で緑の若葉を広げ始めているのはイタヤカエデだけです。川沿いのカツラは2週間ほど前に花が終わり、開き始めたばかりの赤みを帯びた小さな葉をつけています。
遊歩道沿いには、コチャルメルソウ、ヒダボタン、ツルネコノメ、キクザキイチゲなどの草花も咲いていました。

夫婦滝ポケットパーク周辺

夫婦滝ポケットパーク周辺

夫婦滝

夫婦滝

夫婦滝遊歩道のコチャルメルソウ

夫婦滝遊歩道のコチャルメルソウ

夫婦滝遊歩道のヒダボタン

夫婦滝遊歩道のヒダボタン

夫婦滝遊歩道のツルネコノメ

夫婦滝遊歩道のツルネコノメ

夫婦滝遊歩道のキクザキイチゲ

夫婦滝遊歩道のキクザキイチゲ

クロモジ (2011年5月8日)

クロモジは、クスノキ科クロモジ属の落葉低木です。山地の落葉樹林内に多く自生します。シロモジと比べると、ブナ林などの、より標高が高く湿った林に多くみられます。ひるがの高原周辺では、大日ヶ岳山ろくにはクロモジが多く、ひるがの高原スキー場周辺の丘陵地の林にはシロモジが多く見られます。花の時期は、シロモジとほぼ同じで花の色も同じく黄色ですが、シロモジより色がうすく黄緑がかって見えますし、ひと枝につく花の数も少なめです。材には独特の芳香があるので楊枝に用いられます。

夫婦滝遊歩道入り口のクロモジ

夫婦滝遊歩道入り口のクロモジ

ダンコウバイとシロモジ (2011年5月8日)

ダンコウバイとシロモジはクスノキ科クロモジ属の落葉低木で、葉が開く前に黄色い花を咲かせます。どちらも、大きめの葉は先端が三つに分かれますが、ダンコウバイのほうが切れ込みは浅く、切れ込み方ではっきりと区別できます。ただし、どちらも小さな葉には切れ込まないものあります。
ダンコウバイは、早春の花で、まだ他の木々が葉も花もない時期ですのでよく目立ちます。郡上市内では、4月上旬から中旬にかけて崖や急斜面に黄色い花があれば、ほぼダンコウバイかマンサクです。
シロモジは、ダンコウバイより半月からひと月ほど遅れて咲き始めます。コナラやアカマツが生える雑木林の林の中や林縁に多く見られます。特に、ひるがの高原スキー場周辺の林では、5月上旬頃、高木の葉が開く前の明るい林内にたくさん咲いているのが見られます。秋には、どちらの葉も美しい黄色に色づきます。

国道156号線 節谷―西洞間のダンコウバイ

国道156号線 節谷―西洞間のダンコウバイ

国道156号線 節谷―西洞間のシロモジ

国道156号線 節谷―西洞間のシロモジ

キクザキイチゲとアズマイチゲ (2011年5月7日)

ひるがの高原周辺で見られるキクザキイチゲに良く似た花にアズマイチゲがあります。アズマイチゲは、まだ、ひるがの高原では見たことがありませんが、国道156号線を北に進んだお隣の高山市荘川町ではみることができます。また、ひるがの高原から南へ少し下った西洞にあるらしいです。

キクザキイチゲの花の色は白から紫までありますが、アズマイチゲは白しかないようです。葉の切れ込みは、アズマイチゲよりキクザキイチゲのほうが深く切れ込みます。

高山市荘川町のキクザキイチゲ

高山市荘川町のキクザキイチゲ

高山市荘川町のアズマイチゲ

高山市荘川町のアズマイチゲ

あやめ沢湿原 (2011年5月5日)

今日は晴れて、昨日よりもさらに澄んだ青空でした。
あやめ沢湿原入口のひるがの高原で一番大きなコブシの木もほぼ満開となりました。
ミズバショウも連休中、今日が一番きれいでした。

あやめ沢湿原のコブシ

あやめ沢湿原のコブシ

あやめ沢湿原のミズバショウ

あやめ沢湿原のミズバショウ

あやめ沢湿原のミズバショウ

あやめ沢湿原のミズバショウ

キクザキイチゲ (2011年5月4日)

キクザキイチゲは、キンポウゲ科の多年草です。名前は花が菊の花に似ていることから。山地の落葉樹林内に生えます。花の色は、白、濃い青紫、薄い青紫、濃い紅紫、薄い紅紫などです。
ひるがの周辺では、林内の水路脇や林縁などにまばらに自生します。植物園の築山や分水嶺公園でも見ることができます。写真は、今日参加したひるがの高原ウォーキングコースの完成記念イベント「みずばしょうウォーク」こコース途中で撮影したものです。

カマス谷林道水路沿いのキクザキイチゲ

カマス谷林道水路沿いのキクザキイチゲ

今朝のあやめ沢湿原 (2011年5月4日)

連休後半に入り、久しぶりのぽかぽか陽気でした。あやめ沢湿原では、今年初めて、青空の下、大日ヶ岳を背景にミズバショウの撮影ができました。湿原周囲の林ではシロモジやコブシが咲いています。

あやめ沢湿原のミズバショウ

あやめ沢湿原のミズバショウ

あやめ沢湿原のシロモジ

あやめ沢湿原のシロモジ

ミズバショウが見ごろです。 (2011年5月3日)

今日も、曇り空です。大日ヶ岳がかすんでいるのは昨日と同じく黄砂のせいかもしれません。あやめ沢湿原は、ミズバショウ開花情報では8分咲きとしていますが、このぐらいが一番きれいだと思います。明日は予報では晴れ。今年初めて青空の下のミズバショウの撮影ができるかもしれません。

あやめ沢湿原のミズバショウ

あやめ沢湿原のミズバショウ

あやめ沢湿原のミズバショウ

あやめ沢湿原のミズバショウ

あやめ沢湿原のミズバショウ

あやめ沢湿原のミズバショウ

あやめ沢湿原のミズバショウ

あやめ沢湿原のミズバショウ

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岐阜県郡上市高鷲町/高鷲観光協会
TEL 0575-73-2241(開園中)0575-72-5000(冬 季)
開園時間:午前9時~午後4時半
開園期間:4月下旬~10月上旬(定休日無)※変更の場合あり