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2011年05月08日
今朝、早起きして、以前から一度見てみたかった白川村のミズバショウ自生地「大窪沼」に行ってきました。
5時半ごろ、ひるがの高原を発って、途中、道草したり道に迷ったりして7時少し前に到着しました。林道は舗装されていましたが、駐車スペースは林道脇のちょっと広くなっている場所で舗装もなく、数台しか止められそうにないです。壊れかけた看板がなければどこが入口か分からない感じです。そこから杉植林の中を沼まで下って行くのですが、木道の入口を探すまで雪の上を歩いていきました。
湿原に下りると、霧が出ていて薄暗く幻想的な雰囲気でした。周囲の山々からは、センダイムシクイ、トラツグミ、ツツドリの声が聞こえて来ます。
ひるがの高原のミズバショウよりも花は大きめですが、葉に黒い斑点が入るの同じでした。雨の後だったせいか、沼といっても流れはかなりあり小川という感じです。ミズバショウは浅い場所や、岸辺に群生しています。オオカサスゲの群落があると聞いていたのですが、木道上にも雪が残っておりまだ寒いせいか、草丈が短くてどれがそうなのかよく分かりませんでした。周囲は杉植林地で、林床には、常緑のコバノフユイチゴの葉がたくさんありました。
大窪沼ミズバショウ自生地
大窪沼ミズバショウ自生地
大窪沼ミズバショウ自生地
大窪沼ミズバショウ自生地
大窪沼ミズバショウ自生地
大窪沼のミズバショウ
大窪沼周囲の杉林のコバノフユイチゴ
2011年5月8日 9:40 AM
ひるがの高原から南へ少し下った場所に長良川の本流の最上流の谷「かます谷」と、二すじに流れ落ちる滝「夫婦滝」があります。国道156号線沿いのポケットパークから、谷に沿って遊歩道が滝の前まで整備されています。
今年の春は例年より気温が低く、夫婦滝周辺でも5月連休過ぎには例年ならトウゴクミツバツツジやムラサキヤシオなどが見られるですが、いまだにタムシバが咲いており、オオヤマザクラ、エドヒガンが咲き始めたばかりです。周辺の高木で緑の若葉を広げ始めているのはイタヤカエデだけです。川沿いのカツラは2週間ほど前に花が終わり、開き始めたばかりの赤みを帯びた小さな葉をつけています。
遊歩道沿いには、コチャルメルソウ、ヒダボタン、ツルネコノメ、キクザキイチゲなどの草花も咲いていました。
夫婦滝ポケットパーク周辺
夫婦滝
夫婦滝遊歩道のコチャルメルソウ
夫婦滝遊歩道のヒダボタン
夫婦滝遊歩道のツルネコノメ
夫婦滝遊歩道のキクザキイチゲ
2011年5月8日 4:55 AM
クロモジは、クスノキ科クロモジ属の落葉低木です。山地の落葉樹林内に多く自生します。シロモジと比べると、ブナ林などの、より標高が高く湿った林に多くみられます。ひるがの高原周辺では、大日ヶ岳山ろくにはクロモジが多く、ひるがの高原スキー場周辺の丘陵地の林にはシロモジが多く見られます。花の時期は、シロモジとほぼ同じで花の色も同じく黄色ですが、シロモジより色がうすく黄緑がかって見えますし、ひと枝につく花の数も少なめです。材には独特の芳香があるので楊枝に用いられます。
夫婦滝遊歩道入り口のクロモジ
2011年5月8日 4:30 AM
ダンコウバイとシロモジはクスノキ科クロモジ属の落葉低木で、葉が開く前に黄色い花を咲かせます。どちらも、大きめの葉は先端が三つに分かれますが、ダンコウバイのほうが切れ込みは浅く、切れ込み方ではっきりと区別できます。ただし、どちらも小さな葉には切れ込まないものあります。
ダンコウバイは、早春の花で、まだ他の木々が葉も花もない時期ですのでよく目立ちます。郡上市内では、4月上旬から中旬にかけて崖や急斜面に黄色い花があれば、ほぼダンコウバイかマンサクです。
シロモジは、ダンコウバイより半月からひと月ほど遅れて咲き始めます。コナラやアカマツが生える雑木林の林の中や林縁に多く見られます。特に、ひるがの高原スキー場周辺の林では、5月上旬頃、高木の葉が開く前の明るい林内にたくさん咲いているのが見られます。秋には、どちらの葉も美しい黄色に色づきます。
国道156号線 節谷―西洞間のダンコウバイ
国道156号線 節谷―西洞間のシロモジ
2011年5月8日 4:09 AM