ゴマギとババシロアシマルハバチの幼虫? (2011年7月20日)
ミズバショウ池のほとりには、ゴマギが植えてあります。ゴマギはガマズミの仲間ですが、同じくガマズミ属のヤブデマリやカンボクがひるがの高原では比較的多く見られるのに対して、ゴマギはまだ見たことがありません。植物園のものは、ひるがの高原からはちょうどひるがの高原スキー場の反対側にある板橋地区の谷沿いにあったものを移植したものです。移植したのは、1997年頃なので既に14年近くも経っていますが、その頃ひざの高さぐらいだったのが、いまだに小学生の背丈ほどで、上へはあまり伸びず枝を横へ横へと広げています。いつになったら花が咲くのかと思っていたら、昨年移植してから13年目にして始めて花をつけ、今年も花をつけていました。ヤブデマリ、カンボクがアジサイのような飾り花をつけるのに対し、ガマズミやミヤマガマズミと同じくゴマギには飾り花がつきません。ゴマギというのは、葉っぱを触るとゴマのような香りがするからついた名前です。花は6月中旬頃に咲きます。
ところで、このゴマギの葉に白い綿が付いていました。実は昨年も見つけたのですが、その時は正体が分からずに、いつのまにか忘れていました。今年もついていたので、ちょっと気味が悪いと思いつつもよく観察してみると、イモムシの足のようなものや顔のようなものまでついています。それに、昨年も気づいてはいましたが、葉っぱにかじられたあとがあります。これは、もしかすると何かの幼虫なのではないかと思いました。そして、死んだ幼虫にカビみたいなものが生えているのかと思いました。インターネットで「イモムシ 白い綿」など検索してみた結果、蛾の仲間のアゲハモドキ、ハバチの仲間のミツクリハバチとババシロアシマルハバチの幼虫がこのような白い綿毛を纏うらしく、死んでカビが生えていたわけではないようです。この中で食草がガマズミ属のものは、ババシロアシマルハバチの幼虫のようです。この種が掲載されている図鑑が手元になくいまいち自信がないですが、インターネットの上の画像との比較では確かによく似ています。まさかハバチの仲間の幼虫だったとは大変驚きました。
2011年7月20日 8:57 PM