大雨 (2013年6月20日)
ひるがの高原には、アメダスの雨量計が設置されています。昨日は、全国ニュースで紹介されるぐらいの大雨(降り始めから200mm以上)で、このところ梅雨に入ってもさっぱり雨が降らず心配していましたが、ようやく湿原植物にも雨の恵みがやってきました。今日も雨が降ったり止んだりです。明日は、大日ヶ岳登山のガイドをする予定でしたが、明日も雨の予報ということで夕方までに中止が決まってしまいました。
2013年6月20日 11:27 PM
岐阜県のひるがの高原にある湿原植物園のページです(旧サイト)。
管理者ブログ 2013年06月
ひるがの高原には、アメダスの雨量計が設置されています。昨日は、全国ニュースで紹介されるぐらいの大雨(降り始めから200mm以上)で、このところ梅雨に入ってもさっぱり雨が降らず心配していましたが、ようやく湿原植物にも雨の恵みがやってきました。今日も雨が降ったり止んだりです。明日は、大日ヶ岳登山のガイドをする予定でしたが、明日も雨の予報ということで夕方までに中止が決まってしまいました。
2013年6月20日 11:27 PM
もう花の時期はほぼ終わってしまいましたが、リュウキンカの仲間であるエンコウソウは、漢字で書くと、「猿猴草」で、「猿」はもちろん「猴」も漢和辞典で調べると「サル」という意味です。先日、園内を案内していたときに、「なぜ、猿なのですか」という質問がありましたが、そのときはなぜだったかうまく答えられませんでした。後で調べてみると、花の付いている茎(花茎)が、同属のリュウキンカが短く立ち上がるのに対して、エンコウソウでは、横に長く這い、それを「テナガザル(猿猴)の腕」に見たてたということらしいですが、テナガザルの腕を連想するとは意外な気がします。
2013年6月20日 11:19 PM
昨日の大雨で大方散ってしまったかもしれないですが、今年はエゴノキの花がたくさん見られました。エゴノキの花は、5枚の花びらがその根元でくっついているので、散るときは花ごと下に落ちてしまいます。今日はあちこちで白い花がぼたぼたと落ちていることでしょう。
エゴノキという名は、果皮が「えごい(えぐい)」からということです。他にも別名があり、その一つに「ろくろぎ」というものがあります。以前から、どうしてそういう名なのか疑問に思っていましたが、和傘の骨を留める軸の部品のことを「ろくろ」といい、その材料がエゴノキだということを知りました。つまり、「ろくろ」の材料になるから「ろくろぎ」です。(その後、さらに調べてみると、ろくろで作ったもの全般を「ろくろ細工」もしくは単に「ろくろ」ということもあるようです。)ちなみに、岐阜市は和傘の日本有数の産地だそうで、和傘の部品「ろくろ」を作る人も日本全国で岐阜市内にただ一人いるだけようです。もうひとつの別名に「ちしゃのき」というのがあります。図鑑で調べると、ムラサキ科の高木にチシャノキという標準和名の種類がありますが、中部地方には自生しないようです。
2013年6月20日 10:56 AM
タグ:エゴノキ
一昨日の雨で、モリアオガエルが卵を産みつけたようです。スイレン池で1個、水源池で5個見つけました。
2013年6月17日 8:27 AM
タグ:モリアオガエル
草むらの虫の音というと、秋という印象が強かったのですが、園内では5月中ごろから、草むらから虫の音が聞こえてきます。先週頃からは「シャカシャカシャカシャカ」という音が聞こえてくるようなりました。今日、鳴いている虫を目の前で見ることができました。ナキイナゴです。毎年、この声がすると、夏がやって来たなあと思います。それにしても梅雨はどこへ行ってしまったのでしょう。あまりに雨が少ないのも困りものです。
2013年6月16日 5:02 PM
タグ:ナキイナゴ
今朝、久しぶりに早起きしてみました。4時半の自宅前の気温は10度。寒い朝です。霧が流れてきたので、ひるがの高原スキー場に登ってみることにしました。思ったとおり、荘川境のほうから雲が流れています。
登るときに、遠くで白い花が咲いているのに気が付いて、「なんだろうこんな時期に」と思い、下るときに近づいてみたら、ヒトツバタゴでした。なんじゃもんじゃの木とも呼ばれます。自生のものはまだ見たことはないですが、日本では愛知県・岐阜県・長野県と長崎県の対馬にしか分布しないとされる大変珍しい木です。場内に3本ほど植えてあったのですが、どれも花を付けていました。ひるがの高原でもちゃんと花が咲くのですね。
2013年6月9日 8:36 AM
この時期、深夜、2階で窓を開けてブログを書いていると、時折、オオジシギのディスプレイフライトの音が聞こえてきます。今日も夜11時前から聞こえだし、0時半を過ぎましたが、まだ、音が聞こえてきます。この間、ずっと音が聞こえているわけではなくて、「5~10分ぐらい聞こえて、10~20分ぐらい休んで」、の繰り返しです。
そういえば、今朝は、植物園のすぐ横の電柱の上に止まっているのを見かけました。電柱に泊まっているのを見たのは今年初めてのような気がします。時折鳴き声を上げますが、ディスプレイの時のような感じではなく中途半端なところで止めてしまいます。
2013年6月6日 12:43 AM
タグ:オオジシギ
5月下旬頃に、ひるがの高原で道端などに直径5cmほどの白い花を咲かせている植物があります。フランスギクという帰化植物です。日本の外来生物という図鑑によると、「寒さに強いため、北海道や本州の亜高山帯にある国立公園内で野生化し、八幡平などで駆除されている」とあります。ひるがの高原周辺では、環境省から特定外来生物に指定されているオオハンゴンソウほどには増えていないようです。
2013年6月5日 11:59 PM
タグ:フランスギク
ひるがの高原では、5月の中旬頃から、セミの鳴き声が聞こえてきます。春に鳴くセミは、文字通り「ハルゼミ」と呼ばれるのですが、細かく言うと、ひるがの高原周辺にはハルゼミとエゾハルゼミという2種類のセミがいます。
ハルゼミは、ひるがの高原の中央部に多く、エゾハルゼミは、ひるがの高原の周辺部の山麓から、大日ヶ岳の中腹ぐらいの比較的標高の高い場所にいます。はじめは、単純に標高ですみ分けているのかと思いましたが、図鑑で調べると、ハルゼミは松林、エゾハルゼミはブナ林で発生するということが書いてあります。確かに、湿原が埋め立てられたり乾燥して出来た高原中央部のやせた土地にはアカマツが多く、大日ヶ岳登山口より標高の高い場所にブナが多く生えており、ほぼ植生に合った分布をしていることが分かります。湿原植物園の周囲はアカマツ林が多く、ハルゼミの声が多く聞こえてきますが、時折、遠く大日ヶ岳に近い方の林からエゾハルゼミの声が小さく聞こえてきます。
鳴き声は、ハルゼミが「ムゼー、ムゼー・・・・」という繰り返しが特徴で「ギーギーギー・・・」とも聞こえますが音も控えめであまり気がつきません。エゾハルゼミは、それよりもより騒がしい感じで「ミョーキン、ミョーキン、ケケケケケ・・・・」と鳴き、合唱することも多いです。
ハルゼミは本格的な夏が到来しニーニーゼミやヒグラシが鳴き始める7月上旬ごろには鳴き声を聞かなくなりますが、大日ヶ岳の標高の高いところでは、エゾハルゼミの大合唱が7月の終わり頃まで聞こえてきます。
2013年6月4日 1:33 PM
植物園のすぐ横のアスファルト道路の道端。この場所は、ここ数年すぐに刈られてしまうのですが、今年はいつも草刈をしている父が忙しくて今のところ草ぼうぼうです。でも、このほうが実は私は好きなのです。ここで、ハルジオンがたくさん咲いています。ハルジオンは、漢字で書くと「春紫苑」、和名は牧野富太郎の命名だそうです。今では、全国で普通に見られる雑草ですが、元々は北アメリカ原産。ハルジョオンと呼ぶ人もいますが、これは、ヒメジョオンとの混同でしょうか。ハルジオンとヒメジョオンは名前もややこしいですが、よく似ていて、見分けが付かない人も多いと思います。ハルジオンはつぼみの時期は、花のついている茎がうなだれて下を向いていますが、ヒメジョオンは斜め上かせいぜい横向きです(ひるがので撮影したヒメジョオンを再度確認したところ下向きのもあるみたいです 2013/6/4)。花の色は、ハルジオンは薄いピンク色から白までありますが、ヒメジョオンは白のみ。迷ったら、茎を切ってみれば良いです。ハルジオンは中空ですが、ヒメジョオンは白い髄がつまっています。こういうのを中実(ちゅうじつ)とよぶのですが、中空ほどは聴きなれない言葉です。
ひるがの高原では、5月中にハルジオンが咲き始め、ヒメジョオンはそれより少し遅れて咲き始めます。花の時期はヒメジョオンの方が圧倒的に長くて夏ごろまで咲いています。
2013年6月2日 6:38 AM
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岐阜県郡上市高鷲町/高鷲観光協会
TEL 0575-73-2241(開園中)0575-72-5000(冬 季)
開園時間:午前9時~午後4時半
開園期間:4月下旬~10月上旬(定休日無)※変更の場合あり