管理者ブログ 2013年07月

サワギキョウ (2013年7月31日)

今日から、ページ上の画像をサワギキョウに変えました。
サワギキョウ(沢桔梗)は、山野の湿地に生えるキキョウ科の多年草です。園内の水路などに群生します。

サワギキョウ

サワギキョウ(2007/8/9 ひるがの湿原植物園)

シモツケソウ (2013年7月23日)

今日から、ページ上の画像はシモツケソウです。
シモツケソウは、ひるがの高原では、湿原の周囲の草地によく見られます。園内では、水路の普段水がつかない場所や、池の周囲などに生えています。

シモツケソウ

シモツケソウ(2005/7/19 ひるがの湿原植物園)

岐阜県レッドリスト(植物編)改訂版の公表について(その2) (2013年7月13日)

ひるがの高原やその周辺に自生している植物で、今回改訂された岐阜県のレッドリストから外された植物は以下の通りです。

アギナシ
ヒメザゼンソウ
ワタスゲ

3種とも、岐阜県内で「比較的多く見られることが判明」が除外理由です。レッドリストから除外されたと言うことは、単純に言えば当面絶滅のおそれがなくなったということなので、本来ならば喜ぶべきことなのですが、ひるがの高原に限って言えば、アギナシについては、ほぼ絶滅に近い状態なのではないかと思います。ひるがの高原に生育するアギナシ以外の水生植物(コウホネ、ヒツジグサ、オモダカなど)についても、非常に危機的な生育状態であることは間違いないと思われます。

岐阜県レッドリスト(植物編)改訂版の公表について (2013年7月13日)

岐阜県レッドリスト(植物編)改訂版が公表されました。
7月11日の中日新聞朝刊岐阜県版記事「県内の絶滅危惧植物、244種に増加 県レッドリスト」
岐阜県のホームページ

レッドリストとは、絶滅のおそれのある動物や植物のリストで、環境省が全国版を発表するほか、各県毎にも発表されており、数年毎に更新されています。

ひるがの高原や周辺地区で、ここ約10年間に自生を確認した植物で今回のレッドリストに該当するものは以下の通りです。以前と比べると、かなりの数の種類がリストに掲載されるようになりました。
ひるがの高原における植物相の現状は十分に調査されておらず、特に、シダ類、キク科、イネ科、カヤツリグサ科、イグサ科、ホシクサ科、ラン科については、ひるがの高原に自生する植物でレッドリストに掲載される種は今後もっと増えると思います。

絶滅危惧Ⅰ類
トモエシオガマ
ヒルムシロ
サギソウ
トキソウ
ヤマトキソウ

絶滅危惧Ⅱ類
エンコウソウ
ヤマシャクヤク
ヤシャビシャク
アイズシモツケ
カキツバタ
キンラン
ササバギンラン
ミズチドリ

準絶滅危惧
ナガバノウナギツカミ
オオヤマレンゲ
ヒツジグサ
キケマン
シラヒゲソウ
カライトソウ
ビッチュウフウロ
スズサイコ
オミナエシ
マツムシソウ
ミズギク
ユウスゲ
コオニユリ
イワショウブ
ツチアケビ
カキラン
コケイラン
ヤマサギソウ

情報不足
ベニバナヤマシャクヤク
ヤマナシ

クサレダマ (2013年7月9日)

今日から、ページの上の画像が替わりました。キンコウカに続いて黄色い花ですが、クサレダマです。クサレダマは、漢字で書くと「腐れ玉」では無く「草連玉」です。連玉(レダマ)というのはマメ科の木本で花の色が黄色いのですが、共通点はそれだけで、あまり似ていません。

キンコウカがひるがの高原より標高の高い場所に主に生育するのに対して、クサレダマは、より標高の低い場所に生育する植物です。全国的には、かつては、低地の潟や河川周辺の湿地でたくさんの自生が見られたようですが、開発で低地の湿地はほとんどが失われ、姿を消してしまった場所も多いようです。ひるがの高原でも、クサレダマが生育できるような水分の豊富な湿地はあまり多くなく、同じような場所に見られるミズチドリとともに貴重な植物となっています。

クサレダマ

クサレダマ(2005/7/16 ひるがの高原)

梅雨明け (2013年7月9日)

昨日(7月8日)、気象台から東海地方で梅雨明けしたと見られると発表がありました。
昨年より15日早く、例年より13日早い梅雨明けで、過去5番目の早い梅雨明けだそうです。

キンコウカ (2013年7月7日)

今年度からホームページの上部にある画像を時折変えています。6月下旬から7月上旬はキンコウカです(7/9にクサレダマに入れ替えました)。キンコウカは、ひるがの高原では、今ではひるがの湿原植物園内の湿原にしか自生していない貴重な植物です。
キンコウカは、ひるがの高原では標高900mm以下の場所に自生していますが、全国的に見ると中部地方から北海道の、主に亜高山帯から高山帯にかけての雪田や高層湿原に分布しており、高山植物図鑑にも掲載されています。
ネットで検索すると、標高の低い場所にある自生地としては滋賀・福井県境の三国山(標高876m)にある湿原や三重県菰野町の朝明渓谷の湿地(標高約600m、自生の南限及び最低標高地)などがあるようです。

キンコウカ

キンコウカ(2006/7/9 ひるがの湿原植物園)

ひるがの高原の自然情報 (2013年7月7日)

7月1日~7月6日のひるがの高原の自然情報です。

あやめ沢湿原では、ミズチドリ、ノハナショウブが見頃です。
ポケットパークの湿原では、クサレダマ、ヤマトキソウが咲いています。

7月に入っても、カッコウ、ウグイス、ホトトギスの声が聞こえてきます。オオジシギは、日中に声を聞くことはほとんどなくなりましたが、7月6日のホタル観察会中(午後8時ごろ)にディスプレイフライトの音が聞こえてきました。

6月下旬からひるがの高原スキー場付近の水路でゲンジボタルが観察されました。7月に入ってから分水嶺公園周辺でも見られるようになりました。7月6日にひるがの湿原植物園でヘイケボタルが観察されました(今年初)。

5月下旬から鳴いていたハルゼミ、エゾハルゼミは、6月中旬~下旬には、高原内のいたるところで、たくさんの声が聞こえましたが、7月に入ってから声があまりしなくなりました。7月5日の夕方にヒグラシの声が聞こえました(今年初)。

ホタル観察会 (2013年7月7日)

7月5日と6日のホタル観察会は雨が心配でしたが、両日とも観察会の間は雨が上がり無事開催することが出来ました。分水嶺公園でゲンジボタルが数十匹観察でき、植物園では数は少なかったですが、6日にヘイケボタルとゲンジボタルが確認できました。参加された皆様、ありがとうございました。

お問い合わせはこちらへ
岐阜県郡上市高鷲町/高鷲観光協会
TEL 0575-73-2241(開園中)0575-72-5000(冬 季)
開園時間:午前9時~午後4時半
開園期間:4月下旬~10月上旬(定休日無)※変更の場合あり