ひるがの高原やその周辺に自生している植物で、今回改訂された岐阜県のレッドリストから外された植物は以下の通りです。
アギナシ
ヒメザゼンソウ
ワタスゲ
3種とも、岐阜県内で「比較的多く見られることが判明」が除外理由です。レッドリストから除外されたと言うことは、単純に言えば当面絶滅のおそれがなくなったということなので、本来ならば喜ぶべきことなのですが、ひるがの高原に限って言えば、アギナシについては、ほぼ絶滅に近い状態なのではないかと思います。ひるがの高原に生育するアギナシ以外の水生植物(コウホネ、ヒツジグサ、オモダカなど)についても、非常に危機的な生育状態であることは間違いないと思われます。
2013年7月13日 4:45 PM
岐阜県レッドリスト(植物編)改訂版が公表されました。
7月11日の中日新聞朝刊岐阜県版記事「県内の絶滅危惧植物、244種に増加 県レッドリスト」
岐阜県のホームページ
レッドリストとは、絶滅のおそれのある動物や植物のリストで、環境省が全国版を発表するほか、各県毎にも発表されており、数年毎に更新されています。
ひるがの高原や周辺地区で、ここ約10年間に自生を確認した植物で今回のレッドリストに該当するものは以下の通りです。以前と比べると、かなりの数の種類がリストに掲載されるようになりました。
ひるがの高原における植物相の現状は十分に調査されておらず、特に、シダ類、キク科、イネ科、カヤツリグサ科、イグサ科、ホシクサ科、ラン科については、ひるがの高原に自生する植物でレッドリストに掲載される種は今後もっと増えると思います。
絶滅危惧Ⅰ類
トモエシオガマ
ヒルムシロ
サギソウ
トキソウ
ヤマトキソウ
絶滅危惧Ⅱ類
エンコウソウ
ヤマシャクヤク
ヤシャビシャク
アイズシモツケ
カキツバタ
キンラン
ササバギンラン
ミズチドリ
準絶滅危惧
ナガバノウナギツカミ
オオヤマレンゲ
ヒツジグサ
キケマン
シラヒゲソウ
カライトソウ
ビッチュウフウロ
スズサイコ
オミナエシ
マツムシソウ
ミズギク
ユウスゲ
コオニユリ
イワショウブ
ツチアケビ
カキラン
コケイラン
ヤマサギソウ
情報不足
ベニバナヤマシャクヤク
ヤマナシ
2013年7月13日 11:07 AM
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