管理者ブログ 2014年05月25日

カッコウ、ホトトギスのひるがの飛来状況 (2014年5月25日)

カッコウは、先週の日曜日(5/18)、ホトトギスは、5.24に初認(声のみ)しました。

トンボの季節がやってきました。 (2014年5月25日)

今年は例年より寒いせいか、遅れ気味でしたが、トンボが目立つようになってきました。
ミズバショウ池でヨツボシトンボが盛んに飛び回り産卵をおこなっていました。青色のイトトンボおそらくエゾイトトンボも数匹確認しました。シオヤトンボの未成熟なオスが1匹石の上に止まっていました。サナエトンボの仲間はまだ確認できていません。

ヨツボシトンボの雌(2014/5/24)

ヨツボシトンボの雌(2014/5/24) ホバリングと打水産卵(おしりを水に打ち付ける産卵方法)を繰り返す。

マイマイガの幼虫は何を食べているのか (2014年5月25日)

昨年大発生し大騒動となったマイマイガですが、春から卵からかえった幼虫がまた騒動を起こしています。
卵からかえったばかりの幼虫は糸を出して風に乗って運ばれて散らばっていきます。幼虫が食べるのは、植物の葉ですが、ギフチョウがヒメカンオイ、アゲハチョウがミカン科のサンショウなどという風に食べる種類が1種類だったり限られているのに対して、マイマイガは色々な種類の葉を食べているということだったので、ちょっと調べてみました。なお、ひるがので調査時のマイマイガの幼虫のサイズは、すべて2cm以下でした。
調査したのは、2014/4/24の午前です。場所は、あやめ沢湿原周辺とひるがの湿原植物園周辺です。

マイマイガがついていた木
イロハモミジ、オオイタヤメイゲツ、ブナ、コナラ、ケヤキ、ホオノキ、オニグルミ、ズミ、ノイバラ、ナナカマド(少ない)、イヌコリヤナギ(少ない)、ツノハシバミ、フジ

マイマイガがついていない木
コブシ、リョウブ、シラカバ、ソメイヨシノ、エドヒガン、ウワミズザクラ、シロモジ、タニウツギ、ノリウツギ、タラノキ、ケヤマウコギ、カンボク、ヤマグワ、エゴノキ、サンショウ、ヤマボウシ、ミヤマウメモドキ、ゴマギ、ハイイヌツゲ、クマイチゴ

ひるがの高原周辺で未確認の木
ハナノキ、コハウチワカエデ、バッコヤナギ、ネコヤナギ、アズキナシ、クロモジ、ヤマツツジ、レンゲツツジ、ユキグニミツバツツジ、トウゴクミツバツツジ、ミヤマガマズミ、ガマズミ、オトコヨウゾメ、ヤブデマリ、アジサイ、ヤマアジサイ、コアジサイ、タマアジサイ、ヤマブキ、アカシデ、サワシバ、ハシバミ、ドロノキ、ヤマナラシ、ユキヤナギ(大鷲の長良川河川敷でたくさんついていたとの報告あり)、ヤマブキ、モミジイチゴ、ザイフリボク、ヤマナシ、スモモ、オオヤマザクラ、カスミザクラ、ミズナラ、マンサク、サワグルミ、タムシバ、タンナサワフタギ

草本には、付いている種は今の所ないようです。もっとも被害がひどいのはズミ(バラ科リンゴ属)でした。庭のバラにもついていたので、バラ科全般ににつくのかと思いましたが、ソメイヨシノなど桜にはついていないのが不思議です。他には、ブナ、コナラ、ケヤキなど、比較的、高木になる木に付いていることが多いようです。意外なのは、コブシにはいないのにそれとは近縁の(同じMagnolia属の)ホオノキにたくさんついていることです。今年の朴葉寿司の葉っぱは穴だらけにならないか心配です。

マイマイガの幼虫(2014/5/24)

マイマイガの幼虫(2014/5/24)ズミの葉の上にいる。

マイマイガの幼虫による食害(2014/5/24)

マイマイガの幼虫による食害(2014/5/24) ホオノキの葉

マイマイガの幼虫による食害(2014/5/24)

マイマイガの幼虫による食害(2014/5/24) ホオノキの葉

お問い合わせはこちらへ
岐阜県郡上市高鷲町/高鷲観光協会
TEL 0575-73-2241(開園中)0575-72-5000(冬 季)
開園時間:午前9時~午後4時半
開園期間:4月下旬~10月上旬(定休日無)※変更の場合あり