アズキナシとウラジロノキはともにバラ科の高木です。ひるがの高原周辺では、新緑がさらに濃くなる頃、5月下旬に林の中で白い花を咲かせます。
たまたまなのか、ひるがの高原周辺ではアズキナシの花の方が圧倒的に見る機会が多く、ウラジロノキの方は花を見たのはこれまで3回だけです。ただし、大日ヶ岳の登山道沿いで幼木をよくみるので、花の時期にたまたま出会っていないだけかもしれません。高木なので、花に気が付かないことも多いと思います。
アズキナシとウラジロノキの花の様子はとても良く似ています。ウラジロノキは葉の裏が白く、両種の葉の鋸歯の様子が違うので区別できるのですが、遠くからだと葉の鋸歯は分かりづらく、光の加減では葉の裏の色もよくわからないことがあります。
アズキナシ(2019/5/24 大日ヶ岳山麓)
ウラジロノキ(2017/5/30 大日ヶ岳山麓)
2019年5月31日 5:41 PM
タグ:アズキナシ, ウラジロノキ
先週末から今週末(2019/5/10~5/16)に園内で観察した昆虫です。
スゲハムシの体色は構造色(色素ではなく微細な構造による色)だということです。
サナエトンボの仲間は、写真では区別が難しく同定に自信がありません。これだと思っても手持ち図鑑(文一総合出版 日本のトンボ)の分布図からは微妙に外れていることが多いので、ひるがの高原周辺を含む美濃北部から飛騨地方にかけては、専門家にもあまり詳しくは調べられていないのではないかと思います。
手持ちの図鑑ではエゾイトトンボも分布図からちょっと外れており、東海地方では岐阜県北部の富山・石川・福井県堺のみに分布するとなっています。少なくとも東海地方では珍しいトンボだと思います。エゾイトトンボは、腹部第2節背面のスペード状の斑紋でほぼ間違いなく同定できると思います。
写真にはありませんが、シオヤトンボと思われるトンボも観察しています。
スゲハムシ(2019/5/10 ひるがの湿原植物園)広がり始めたミズバショウの葉の上によく止まっています。美しい金属光沢があり、青から赤みがかったものまで色々です。
スゲハムシ(2017/5/30 ひるがの湿原植物園)以前撮影した青っぽい個体。
コサナエ(2019/5/17 ひるがの湿原植物園)羽化したばかりの個体。前肩条があることと上付属器の形からコサナエとしました。
エゾイトトンボ(2019/5/16 ひるがの湿原植物園)北海道で多く見られるイトトンボの仲間。ひるがの高原付近は分布の南限かもしれません。
2019年5月17日 11:58 AM
タグ:エゾイトトンボ, コサナエ, スゲハムシ
園内の築山には、針葉樹が10本程度植えられています。下の写真は、湿原側から築山を撮影したものですが、写真ではわかりづらいですが、右側の5本がモミで、左側の4本がゴヨウマツ(別名ヒメコマツ)です。
築山の針葉樹(2019/5/13)
モミ(2014/1/18 築山)
ゴヨウマツ(2014/1/18 築山)
ひるがの高原周辺のモミの自生地は分かりませんが、ゴヨウマツは周辺の山々に自生しています。ひるがの高原に周辺で一番よくみられるアカマツよりも標高が高いところまで自生しているようです。
ひるがの高原の道路沿いに街路樹としてよく植えられているのは、ウラジロモミとドイツトウヒです。
ウラジロモミ(2019/5/13 ひるがの高原)
ウラジロモミ(2009/7/4 ひるがの高原)
ドイツトウヒ(2012/5/8 ひるがの高原)
ドイツトウヒ(2012/3/20 ひるがの高原)
モミ、ウラジロモミはマツ科モミ属、ゴヨウマツはマツ科マツ属、ドイツトウヒはマツ科トウヒ属の常緑針葉樹です。モミ属には球果(いわゆるまつぼっくり)がバラバラになって落ちるという特徴がありますが、築山のモミは球果ごと落ちていることがあります。
モミ属の果鱗と種子の比較。左がウラジロモミ、右がモミ。(2012/3/11 ひるがの高原)
2019年5月14日 1:24 PM
タグ:ウラジロモミ, ゴヨウマツ, ドイツトウヒ, モミ
早朝や夕方にスイレン池によくカルガモが来ています。いつも2羽いるのでつがいかもしれません。
いつもは、写真を撮りたくてもすぐに逃げてしまうのですが、昨日も1羽は飛び去ったのですが、もう1羽が池の向こうの草むらに向かって歩いて逃げていきました。たまたま、望遠レンズをつけたカメラを持っていたので撮影することができました。
カルガモ(2019/5/13 築山の奥)
2019年5月14日 12:29 PM
タグ:カルガモ