管理者ブログ 2019年05月17日

観察した昆虫(2019/5/10~5/16) (2019年5月17日)

先週末から今週末(2019/5/10~5/16)に園内で観察した昆虫です。

スゲハムシの体色は構造色(色素ではなく微細な構造による色)だということです。
サナエトンボの仲間は、写真では区別が難しく同定に自信がありません。これだと思っても手持ち図鑑(文一総合出版 日本のトンボ)の分布図からは微妙に外れていることが多いので、ひるがの高原周辺を含む美濃北部から飛騨地方にかけては、専門家にもあまり詳しくは調べられていないのではないかと思います。
手持ちの図鑑ではエゾイトトンボも分布図からちょっと外れており、東海地方では岐阜県北部の富山・石川・福井県堺のみに分布するとなっています。少なくとも東海地方では珍しいトンボだと思います。エゾイトトンボは、腹部第2節背面のスペード状の斑紋でほぼ間違いなく同定できると思います。
写真にはありませんが、シオヤトンボと思われるトンボも観察しています。

スゲハムシ(2019/5/10 ひるがの湿原植物園)広がり始めたミズバショウの葉の上によく止まっています。美しい金属光沢があり、青から赤みがかったものまで色々です。

スゲハムシ(2017/5/30 ひるがの湿原植物園)以前撮影した青っぽい個体。

コサナエ(2019/5/17 ひるがの湿原植物園)羽化したばかりの個体。前肩条があることと上付属器の形からコサナエとしました。

エゾイトトンボ(2019/5/16 ひるがの湿原植物園)北海道で多く見られるイトトンボの仲間。ひるがの高原付近は分布の南限かもしれません。

お問い合わせはこちらへ
岐阜県郡上市高鷲町/高鷲観光協会
TEL 0575-73-2241(開園中)0575-72-5000(冬 季)
開園時間:午前9時~午後4時半
開園期間:4月下旬~10月上旬(定休日無)※変更の場合あり