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エゾリンドウ (2019年10月10日)

エゾリンドウが見頃となっています、今年は、比較的、たくさん咲いているような気がします。先々週、先週と2週続けて登った大日ヶ岳の稜線上にも咲いていました。湿原のものと比べて背丈が低いのは、風の強い稜線上だからでしょうか。

エゾリンドウ(2019/10/10 湿原)

エゾリンドウ(2019/10/10 湿原)

エゾリンドウ(2019/10/10 湿原)

エゾリンドウ(2019/10/10 湿原)

エゾリンドウ(2019/10/10 湿原)

エゾリンドウ(2019/9/25 大日ヶ岳)

エゾリンドウ(2019/10/3 大日ヶ岳)

湿原の様子 (2019年10月10日)

今朝は7度ぐらいまで冷え込みました。湿原全体が黄色く色づき始めています。大日ヶ岳の稜線も少し赤みを帯びてきました。

湿原と大日ヶ岳(2019/10/10 ひるがの湿原植物園)

ウラナミシジミ (2019年10月10日)

今日、今シーズン最後の開花情報更新のためにひととおり花の写真を撮っていたところ、シジミチョウが飛んでいました。この時期にみられるシジミチョウってなんだろうと思いながら、デジカメで撮影してモニターで拡大して確認したところ、羽裏の模様に見覚えがありました。ウラナミシジミという名前が浮かんだので、後でWebで検索。やはり、ウラナミシジミでした。Wikipediaによれば、ウラナミシジミは、「もともと熱帯・亜熱帯に分布するが、移動性が高いチョウで、春から秋にかけて温帯域に分布を広げ、冬には寒さのため死滅するというサイクルを繰り返している。日本でも西日本の温暖な地域では1年中見られるが、東日本では夏から秋にかけてが多く、冬から春にはあまり見られない。 」とあるので、過去にひるがの高原で撮影した写真を検索すると、確かにすべて9月の終わりから10月にかけて撮影していました。ひるがの高原にある他の湿原でもウラナミシジミを見ることができました。

ウラナミシジミ(2019/10/10 ひるがの湿原植物園)

ウラナミシジミ(2019/10/10 ひるがの湿原植物園)

ウラナミシジミ(2019/10/10 ひるがの湿原植物園)

ウラナミシジミ(2019/10/10 ひるがの湿原)

草原や湿原のチョウ (2019年6月26日)

草原や湿原(湿原も草原の一種です)に生育するチョウは、全国的に減少傾向だそうです。ひるがの高原では、6月上旬から中旬にかけてギンイチモンジセセリ、6月中旬~7月上旬にかけてヒメシジミが湿原やその周辺の草地で比較的よく見かけます。

ヒメシジミの雄(2019/6/21 ひるがの湿原植物園)

ヒメシジミの雌(2019/6/21 ひるがの湿原植物園)

ギンイチモンジセセリ(2019/6/21 ひるがの湿原植物園)

園内で見られたチョウやガ(5月下旬~6月上旬) (2019年6月11日)

6月上旬頃、湿原でギンイチモンジセセリがたくさん飛んでいました。5月下旬にギフチョウを何度も見ましたが、撮影は出来ませんでした。同じころウスバシロチョウもよく見ましたがなかなか止まってくれず、今日やっと撮影できました。他には、ヒメウラナミジャノメ、シラフシロオビナミシャク、キンモンガを観察しました。

モンシロチョウ(2019/6/11 ひるがの湿原植物園)フランスギクの花で蜜を吸うモンシロチョウ。

ウスバシロチョウ(2019/6/11 ひるがの湿原植物園)交尾付属物が付いている雌。

ギンイチモンジセセリ(2019/6/3 ひるがの湿原植物園)

フタホシシロエダシャク(2019/5/27 ひるがの湿原植物園)食草はソメイヨシノなど。

シダエダシャク(2019/5/27 ひるがの湿原植物園)食草はワラビ。

園内で見られたトンボ(5月下旬~6月上旬) (2019年6月11日)

5月から6月にかけて、園内ではトンボがよく見られます。下に挙げた写真の他にはコサナエもよく見られました。

エゾイトトンボ(2019/6/11 ひるがの湿原植物園)エゾイトトンボのつがい2組。

タベサナエ(2019/6/11 ひるがの湿原植物園)タベサナエの雄。

シオヤトンボ(2019/5/30)

ハラビロトンボの雌(2019/5/30)

ハラビロトンボの雄(2019/5/27 ひるがの湿原植物園)

ヨツボシトンボ(2019/5/27 ひるがの湿原植物園)

アズキナシとウラジロノキ (2019年5月31日)

アズキナシとウラジロノキはともにバラ科の高木です。ひるがの高原周辺では、新緑がさらに濃くなる頃、5月下旬に林の中で白い花を咲かせます。
たまたまなのか、ひるがの高原周辺ではアズキナシの花の方が圧倒的に見る機会が多く、ウラジロノキの方は花を見たのはこれまで3回だけです。ただし、大日ヶ岳の登山道沿いで幼木をよくみるので、花の時期にたまたま出会っていないだけかもしれません。高木なので、花に気が付かないことも多いと思います。
アズキナシとウラジロノキの花の様子はとても良く似ています。ウラジロノキは葉の裏が白く、両種の葉の鋸歯の様子が違うので区別できるのですが、遠くからだと葉の鋸歯は分かりづらく、光の加減では葉の裏の色もよくわからないことがあります。

アズキナシ(2019/5/24 大日ヶ岳山麓)

ウラジロノキ(2017/5/30 大日ヶ岳山麓)

観察した昆虫(2019/5/10~5/16) (2019年5月17日)

先週末から今週末(2019/5/10~5/16)に園内で観察した昆虫です。

スゲハムシの体色は構造色(色素ではなく微細な構造による色)だということです。
サナエトンボの仲間は、写真では区別が難しく同定に自信がありません。これだと思っても手持ち図鑑(文一総合出版 日本のトンボ)の分布図からは微妙に外れていることが多いので、ひるがの高原周辺を含む美濃北部から飛騨地方にかけては、専門家にもあまり詳しくは調べられていないのではないかと思います。
手持ちの図鑑ではエゾイトトンボも分布図からちょっと外れており、東海地方では岐阜県北部の富山・石川・福井県堺のみに分布するとなっています。少なくとも東海地方では珍しいトンボだと思います。エゾイトトンボは、腹部第2節背面のスペード状の斑紋でほぼ間違いなく同定できると思います。
写真にはありませんが、シオヤトンボと思われるトンボも観察しています。

スゲハムシ(2019/5/10 ひるがの湿原植物園)広がり始めたミズバショウの葉の上によく止まっています。美しい金属光沢があり、青から赤みがかったものまで色々です。

スゲハムシ(2017/5/30 ひるがの湿原植物園)以前撮影した青っぽい個体。

コサナエ(2019/5/17 ひるがの湿原植物園)羽化したばかりの個体。前肩条があることと上付属器の形からコサナエとしました。

エゾイトトンボ(2019/5/16 ひるがの湿原植物園)北海道で多く見られるイトトンボの仲間。ひるがの高原付近は分布の南限かもしれません。

ひるがの高原の針葉樹 (2019年5月14日)

園内の築山には、針葉樹が10本程度植えられています。下の写真は、湿原側から築山を撮影したものですが、写真ではわかりづらいですが、右側の5本がモミで、左側の4本がゴヨウマツ(別名ヒメコマツ)です。

築山の針葉樹

築山の針葉樹(2019/5/13)

モミ

モミ(2014/1/18 築山)

ゴヨウマツ

ゴヨウマツ(2014/1/18 築山)

ひるがの高原周辺のモミの自生地は分かりませんが、ゴヨウマツは周辺の山々に自生しています。ひるがの高原に周辺で一番よくみられるアカマツよりも標高が高いところまで自生しているようです。
ひるがの高原の道路沿いに街路樹としてよく植えられているのは、ウラジロモミとドイツトウヒです。

ウラジロモミ

ウラジロモミ(2019/5/13 ひるがの高原)

ウラジロモミ

ウラジロモミ(2009/7/4 ひるがの高原)

ドイツトウヒ

ドイツトウヒ(2012/5/8 ひるがの高原)

ドイツトウヒ

ドイツトウヒ(2012/3/20 ひるがの高原)

モミ、ウラジロモミはマツ科モミ属、ゴヨウマツはマツ科マツ属、ドイツトウヒはマツ科トウヒ属の常緑針葉樹です。モミ属には球果(いわゆるまつぼっくり)がバラバラになって落ちるという特徴がありますが、築山のモミは球果ごと落ちていることがあります。

モミ属の果鱗と種子の比較

モミ属の果鱗と種子の比較。左がウラジロモミ、右がモミ。(2012/3/11 ひるがの高原)

カルガモ (2019年5月14日)

早朝や夕方にスイレン池によくカルガモが来ています。いつも2羽いるのでつがいかもしれません。
いつもは、写真を撮りたくてもすぐに逃げてしまうのですが、昨日も1羽は飛び去ったのですが、もう1羽が池の向こうの草むらに向かって歩いて逃げていきました。たまたま、望遠レンズをつけたカメラを持っていたので撮影することができました。

カルガモ

カルガモ(2019/5/13 築山の奥)

スイレン池のほとりのヤナギ (2019年4月18日)

スイレン池のほとりで、低木のヤナギが咲いていました。でも、種類がよく分かりません。
低木のヤナギで葉っぱが出る前に花が咲き、岐阜県北部で自生している種類だとそう多くはないはず。
花には柱頭しかないので雌株です。イヌコリヤナギ、ネコヤナギではないみたいです。図鑑で見ると該当しそうなのはオオキツネヤナギですが、自信はないです。

ヤナギの雌花(種類不明 2019/4/18 スイレン池のほとり)

ヤナギ(種類不明 2019/4/18 スイレン池のほとり)

今年最初の蝶 (2019年4月16日)

先日、モンシロチョウらしき蝶を見かけていたのですが、なかなか止まってくれず撮影できませんでした。今年最初の蝶はキタテハです。この時期なので成虫で冬を越したのでしょうか。日中20度近くまで気温が上がったので、1匹だけでしたが、あちこち飛び回っていました。この蝶は翅を閉じると裏側が落ち葉そっくりです。撮影しようとかなり粘りましたが閉じてくれませんでした。

キタテハ(2019/4/16 ひるがの湿原植物園)

キタテハ(2019/4/16 ひるがの湿原植物園)

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岐阜県郡上市高鷲町/高鷲観光協会
TEL 0575-73-2241(開園中)0575-72-5000(冬 季)
開園時間:午前9時~午後4時半
開園期間:4月下旬~10月上旬(定休日無)※変更の場合あり